「なりたい自己」とは,自分がどんな生き方をしたいかというなりたいイメージの選択肢で,「なれる自己」とは,今の自分の延長として一体何に慣れそうかという可能性の選択肢です。人は最終的に「なりたい自己」と「なれる自己」の重なりから何かを選んでなっていくので,そのかななりを豊かに広げておくことは有効なことであり,学習というのはそういう働きを持っています。そして,教師の役割というのは,こうした「なりたい自己」や「なれる自己」を広げる支援をするということに他ならないといえます。